【話題】井筒和幸「50年経っても日本人は変わっちゃいない。日本の戦後復興がお隣の国の不幸のおかげだということも知らんみたいだから」 1: 鴉 ★ 2020/05/10(日) 14:54:53.28 ID:CAP_USER 特別インタビュー  社会から疎外された「寄る辺なき若者たち」を主人公にしてきた井筒監督が、自らの映画人生の集大成としてぶちあげたのが新作「無頼」だ。戦後の焼け野原の中からのし上がってきた一人のやくざを主人公に、昭和から平成にかけての世相、事件を織り込みながら日本の“戦後50年”とは何だったのかを問う「大人の不良」の物語だ。 ■無頼漢たちの姿を通して昭和という時代を逆照射  今まで僕が映画で描いてきたのは、みんな昭和のはみ出し者、あぶれ者たちですよ。デビュー作の「ガキ帝国」をはじめとして「岸和田少年愚連隊」「パッチギ!」など、みんな社会からはじき出されて貧困と差別に対して暴力であらがってきた不良たちだ。今回も同じ。主人公は貧困の中から這い上がり、アウトロー社会でてっぺん目指して駆け上がっていく男だ。  彼を通して俺なりの昭和史を描こうと思ったわけ。これは昭和という時代のパッチワークであり、自分の映画人生の集大成でもある。 「無頼」という言葉も今では時代遅れになったようで、今の日本社会は権力に忖度し、他人のみこしに乗っかるようなヤツばかりだ。貧困や出自の差別を受けながらも、誰にも頼らず自分の内なる掟に従ってのし上がっていくのが無頼。松っちゃん(EXILEの松本利夫)演じる主人公のやくざはそんな男や。平成なんて空っぽな時代だったじゃないの。荒々しくうごめく無頼漢たちの姿を通して昭和という時代を逆照射したいんだな。いってみれば、「仁義なき戦い」と「ゴッドファーザー」を足して2で割った映画と思ってくれればいい。 「パッチギ!」では差別を描いたけど今は貧困がテーマかな。こんな生き方しかできない連中に、「くじけずに、寄る辺なきこの世界をよくぞ生き抜いたな」と肩を叩いてなだめてやりたかったんだ。 ●50年近く経っても日本人は変わっちゃいない  物語の始まりは1956年の神武景気の頃からだ。健忘症の日本人は戦後復興がお隣の国の不幸のおかげだということも知らんみたいだから。その2年前に勃発した朝鮮戦争で日本が戦争特需で沸いていた時期や。売れば金になるアカ(銅板・銅線)を拾ったり盗んだりして身寄りのない主人公は飢えをしのいでいるわけや。僕も当時4歳だから覚えてるわけないけど、日本が隣の国の戦争で金を儲けて息を吹き返したのは皮肉だな。  60年安保、高度経済成長、オイルショック、日中国交回復、リクルート事件、暴対法……。時代は繰り返すというけど、74年のオイルショックでトイレットペーパーが買い占められた騒動なんて今のコロナ問題でトイレットペーパーがなくなったのと同じデマもいいとこだ。50年近く経っても日本人は変わっちゃいないよな。 https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/entertainment/nikkangendai-631395.html 写真:井筒監督 http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/news4plus/1589090093/ 続きを読む 【話題】井筒和幸「50年経っても日本人は変わっちゃいない。日本の戦後復興がお隣の国の不幸のおかげだということも知らんみたいだから」 1: 鴉 ★ 2020/05/10(日) 14:54:53.28 ID:CAP_USER 特別インタビュー  社会から疎外された「寄る辺なき若者たち」を主人公にし...https://livedoor.blogimg.jp/fpvjp-rejapan/imgs/2/f/2f0c2246.jpg